活動紹介

大会教宣展

私鉄総連第86回定期大会教宣展入選作品

第86回定期大会教宣展(18年8月~19年5月31日の間の作成作品を対象)ならびに第49回機関紙講評(18年8月~19年5月31日の間に作成・発行)は、4月上旬より募集対象7部門の作品募集を行い、653点の応募をいただき、審査を行いました。

たくさんのご応募、ありがとうございました。

単組紙の部…応募23紙
審査員 水嶋 清光(仕事と暮らしの研究所コミュニケーションフォーラムマスター)
職場新聞の部…応募70紙
審査員 水嶋 清光(仕事と暮らしの研究所コミュニケーションフォーラムマスター)
写真の部…応募129点
審査員 松本 仁成(写真家)
漫画の部…応募27点
審査員 上原 章(イラストレーター)
かべ新聞の部…応募31紙
審査員 水嶋 清光(仕事と暮らしの研究所コミュニケーションフォーラムマスター)
ポスターの部…応募20点
審査員 上原 章(イラストレーター)
川柳の部…応募353点
審査員 川俣 秀夫(下野川柳会第14代会長)

審査の結果、中央執行委員会は、入選39作品を決定。

全応募作品は、大会期間中の教宣展で掲示。(川柳は入選作品のみ)

入選した組織および個人は、大会2日目に表彰させていただきました。

本ホームページでは画面の制約上、審査員の総評ならびに入賞・最優秀賞作品を掲載いたします。

単組紙の部

私鉄新聞地下鉄

入賞:「私鉄新聞地下鉄」

関東地連 東京地下鉄労組

京進

入賞:「京進」

関東地連 京成バス労組

北鉄労働

入賞:「北鉄労働」

北陸地連 北陸鉄道労組

私鉄阪神

入賞:「私鉄阪神」

関西地連 阪神労組

私鉄宇和島

入賞:「私鉄宇和島」

四国地連 宇和島自動車労組

西鉄組合新聞

入賞:「西鉄組合新聞」

九州地連 西鉄労組

総評

いま労働組合に必要な「状況の共有」に最も有効な機関紙を活用しよう

審査員 水嶋 清光(仕事と暮らしの研究所コミュニケーションフォーラムマスター)

今年の応募は、8地連23単組で昨年より地連はひとつ増えましたが、応募総数では1紙減となりました。昨年、一昨年に続き20紙超えの高い応募を保っています。
高水準ではありますが、私鉄には240単組が加盟しています。そのなかでこのコンクールに応募しているのは、1割にとどまっているのは残念です。まだまだ裾野を広げていく必要はありそうです。
もちろん機関紙発行だけが重要なのではありません。現代は、機関紙しか情報伝達手段がなかった時代とは違い、便利な情報伝達機器の急速な発達で、情報発信は多様化したようにいわれていますが、労働組合の活動のなかでは、逆に情報伝達を含めたコミュニケーションが希薄になってしまっています。
組合の情報伝達の基本は3つです。組合員に①知ってもらう、②理解してもらう、③一緒に行動してもらう、です。知って、理解するだけでなく「一緒に行動」してもらうことが一番重要なのです。そのために組合の情報伝達(コミュニケーション)で必要なのは「状況の共有」です。共有する「状況」のなかで一番大事なのは現場の組合員の声ではないでしょうか。そして、その現場の状況=声を伝え、共有する手段として一番有効なのが機関紙だと思います。
現在の機関紙の多くは、あった出来事を報告するニュース記事が中心です。ニュース記事も大切ですが、それらのことが組合員にどういう影響を及ぼすのか?そのことに対して組合員がどう感じているか? にウェートを置くことの方が大切です。
同時に、もっと組合員を紙面に登場させることも必要です。組合員は機関紙の紙面に登場することで組合運動の「当事者」になります。それが、「状況を共有」する一番の近道だと思います。これらをすでに実践している機関紙もあります。そうした機関紙が増えてくることに期待しています。

職場新聞の部

まつど

最優秀賞:「まつど」

関東地連 京成バス労組

松戸分会

総評

「情報伝達」から「状況の共有」へ 職場新聞のあり方を改めて考え 時代に即した紙面づくりに挑もう

審査員 水嶋 清光(仕事と暮らしの研究所コミュニケーションフォーラムマスター)

昨年は応募紙がコンクール史上最大の82紙でしたが、今年は12紙減の70紙となりました。単組数も昨年の19単組から13単組に6減となりました。
応募は減りましたが、応募された作品のレベルは向上しています。ここでいう向上とは、単に技術的なものだけをさすのではなく、機関紙(職場新聞)を発行することの意味や目的の理解と、その具体的な浸透を意味しています。
かつて機関紙(職場新聞)は、情報伝達の手段でした。組合から組合員に伝えたい情報を発信する媒体として活躍して来ました。しかし個々の情報伝達手段が発達した現在、職場新聞に求められているのは、単なる情報の受信ではなく、自分たちの置かれている「状況の共有」ではないでしょうか?そうした「状況の共有」に一番有効な方法は、組合員一人ひとりの参加です。そして、組合員が組合活動に参加している意識を実感するのに一番簡単な方法は、機関紙の(職場新聞)の紙面に登場してもらうことです。
今回の審査にあたり、職場新聞の部では、特にこの点について重視しました。
従来の機関紙の形に捉われず、情報・状況をみんなで共有できている紙面を高く評価しました。こうした傾向は、特に新たに職場新聞の発行を始めたところに顕著に表れていました。それが、今回の結果に繋がりました。
最後に、選考のなかで最後まで賞の候補となった紙名を紹介し、努力を称えたいと思います。《順不同》
『あおぞら』 (東武労組)、『でんき』(京成労組)、『地平』(東急バス労組)、『ゆないと』(臨港バス労組)、『わかくさ』(京成バス労組)、『はばたき』(南海労組)。

写真の部

乗ってみたかったなあ!

最優秀賞:「乗ってみたかったなあ!」

中部地連 アルピコ労組

川中バス支部第二分会 早河 啓介

総評

写真は楽しむことが一番

審査員  松本 仁成(写真家)

今回の応募数は17単組129人からの応募がありました。
応募数が多いということは、選者として嬉しいことです。いながらにして全国からの情報が見られ、楽しませてもらっています。
今回入選した作品ですが、「ひまわり」以外全て電車、バスが主役になりました。これらの作品は主役がはっきりとしていて、中小の厳しい現実が垣間見え、メッセージ性が高い作品になっています。また見る人たちの想像力を誘発する作品です。
惜しくも選外になった作品のなかにも良い作品がありましたので、選ぶのに苦慮しました。作品全体で感じたのは、アップの作品が多く、主体が分かりづらいところがあります。これもSNSの影響かなと、小さい画面のなかに主体を大きくアピールする、これはこれで今流かなと思いました。
記念写真と見られてしまうものも多く、当事者間では伝わると思いますが、第三者にはテーマが伝わってきません。
写真を撮る時は被写体を見て、シャッターをきる前に少し考えてみてください。
撮りたいものをより強調するため、場所(構図)、光(ライティング)、人物(登場人物)を心がけシャッターを切ってください。
写真は楽しむのが一番です。他の人にもわかってもらえるようになるともっと楽しくなります。

漫画の部

反対だ!!

最優秀賞:「反対だ!!」

中部地連 名鉄労組

本社事業支部鉄道事業本部 中森 孝

総評

漫画で大事なことは絵よりもアイディア

審査員  上原 章(イラストレーター)

漫画の部は、全部で27作品の応募がありました。最終選考に残った作品は8点ありましたが、そのほとんどが政治風刺漫画となっています。
最優秀賞の中森さん(名鉄労組)は、持ち前の似顔絵を十分活かした作品を描きました。
優秀賞の小澤さん(東京地下鉄労組)は、メリハリの利いたインパクトのある作品を寄せてくれました。
佳作は橋本さん(福島交通労組)と菊地さん(岩手県交通労組)。両人とも世の中で話題となっている最新情報をもとに作品を仕上げています。
全体の作品を通して気が付いた点をあげると、まず、せっかく作った作品なので、コピー用紙ではなく、“ケント紙”のような少し厚手の用紙に描いた方が見栄えがします。また、漫画はポスターとは異なり、絵がうまいか下手かよりも、アイディアの内容が重要視されます。
残念ながら、今回の作品は“アイディア不足”の作品が多かったように思います。厳しい注文かもしれませんが、一度描き上げたらそれで終わりとしないで、もう一度「本当にこれでいいの?」と自問自答してみてください。

かべ新聞の部

きてき

最優秀賞:「きてき」

四国地連 伊予鉄労組

鉄道支部運輸分会 大谷 潤

総評

かべ新聞の特性「能動的媒体」生かしたあらたな「状況の共有」関係に期待!

審査員 水嶋 清光(仕事と暮らしの研究所コミュニケーションフォーラムマスター)

今年の応募は、31単組31作品と昨年より単組数・作品数とも数的には5減でしたが、初参加の単組が増え、新たな活気が出てきたことと、応募作品の出来映えが飛躍的に向上しているのが特徴でした。
2002年から、このかべ新聞コンクールの審査に携わってきましたが、この17年でかべ新聞の形が大きく変わってきました。
見出し、イラストで組合員の興味・関心を引き、本文記事を読ませる伝統的なスタイルから、最終的に記事を読ませるのではなく、写真・イラスト・チャート・グラフ、その他の素材を用いて、記事以外の手法を駆使して組合員に情報を伝える形が主流になってきています。現在は情報機器が発達し、コミュニケーションツールはもの凄いスピードで進化しています。そうしたツールを駆使した新しい手法での情報伝達も必要です。
大切なことは組合員に情報を提供し、状況を共有し、行動をともにして貰うことが組合の目的です、それが達成できれば手段・手法は何でも構わないと思います。
かべ新聞は機関紙やビラと違い「受動的な配布物」ではありません。掲示した場所に組合員自らが足を運び確認する「能動的な媒体」です。この特性を活かし、組合と組合員が「情報・状況を共有」する場として掲示板を考えましょう。
「情報・状況の共有」をするために一番良い方法は、組合員自身が「当事者」として関わることです。そのキッカケにかべ新聞を活用してみては如何でしょうか?
「かべ新聞を見に掲示板に来ると新しい情報が発見できる」「かべ新聞に自らが登場する」「かべ新聞をつくる作業を一緒に行う」…など、接点や方法はたくさんつくれます。
能動的な媒体のかべ新聞を活用した組合員との新たな「状況共有」に期待します。
今回も応募作品のレベルが高く、賞を選ぶのに大変苦労をしました。最後まで候補として残り、惜しくも入賞を逃した紙面の名前を記して、その努力を讃えたいと思います。
『私鉄岩手県交通』(岩手県交通労組・矢巾支部)、『陽郎通信』(東京地下鉄労組・日比谷・東西支部・東陽町乗務分会)、『かみなり』(東武鉄道労組・浅草支部浅草駅管区分会)、『かべしんぶん』(知多乗合労組・ガイド分会)、『かもしか』(長野電鉄労組・貸切支部) 、『はまぐり』(三重交通労組・桑名支部)。

ポスターの部

勝ち取れ!平成最後の春闘勝利!!

最優秀賞:「勝ち取れ!平成最後の春闘勝利!!」

九州地連 西鉄労組

桧原分会 津崎 則光・松成 伸也

総評

従来と比較して“力作”が多く寄せられた

審査員 上原 章(イラストレーター)

ポスターの部は全部で20作品の応募がありました。今回作品総数は少なかったものの、従来と比較して“力作”が多く寄せられました。
最優秀賞の津崎さんと松成さん共作(西鉄労組)による超大判ポスターは、今年の干支「亥年」にからめて、突進する猪を縦1.1メートル、横1.6メートルの厚紙に描いています。迫力が十分伝わってきます。
優秀賞の小泉さんは昨年に引き続き安倍政権を風刺する作品を描いてくれました。絵のうまさはあいかわらずです。同じく優秀賞の松山さん(京福労組)、今回はポスターの部で公共交通政策をアピールするポスターをつくってくれました。
佳作の吉田さん(岩手県交通労組)は、切り口を変えてスマホ運転の危険性を訴えるポスターを描いてくれました。伊東さん(伊那バス労組)の春闘ポスターはしっかりした構図が印象的でした。野方さん(越後交通労組)の作品も迫力があり、どの作品も甲乙つけがたい内容でした。
選外とはなりましたが、萩本さん(南海バス労組)と木村さん(関東バス労組)の作品もしっかり丁寧に描かれていて選考に悩みました。
また、柳沢さん(アルピコ労組)の作品については、描画力、構成力ともに十分受賞レベルの出来栄えでしたが、USJの有名なキャラクターを使っているため、あえて選外としました。自分なりのオリジナルなキャラを考えて再チャレンジしてみてください。

川柳の部

最優秀賞
「体脂肪 令和は酒を 控えよう」

関東地連東京地下鉄労組 本社支部 鉄道本部第一分会 福本 誠

優秀賞
「NO残業 家族団らん うまい飯」

中部地連名鉄労組 本社事業支部看護部会 東﨑 美月

佳作
「今年こそ 貯めてみせるぞ 貯金箱」

九州地連南国交通労組 観光支部 早﨑 千花

佳作
「酒やめる 決意固めて 祝い酒」

関西地連阪急労組 教育宣伝部青年女性部 和田 正次

総評

個性豊かで訴えのある作品に感心

審査員 川俣 秀夫(下野川柳会第14代会長)

今回の川柳部門への応募総数は、353人の方からで、前回より56人増加となりました。
課題「決意」に対するみなさまの大いなる“決意”が感じられる熱心な作品を、楽しく拝見させていただきました。
そのなかから規定により最優秀作品1点、優秀作品1点および佳作2点の4作品を選びましたが、どの作品も個性のある、そして訴えのある作品に感心いたしました。